ラフ画ならぬラフ小説

 更新が止まってしまっていてすみません。
 色々やりたい事に対して時間が足りなくなってきてしまったので、中々時間が上手く割けない状況です。

 とりあえず途中までというか、一話のオチだけ考えたのですが、そこに至るまでの部分が書けていないのでどうしようかなと思っていたネタがございまして。
 潜入調査員が無双しつつ奥に進んでいくと、強い幹部にやられるという…。
 ラフ画というかラフ小説、要は書きかけなのですが、サンプルみたいな感じで上げてみます。お楽しみ頂けたら幸いです。


「んぼぉっ!?」
 衝撃がシックスパックに走った。否、その先の内臓まで響き渡っていった。
「ご、ぶ、ぅげぁ…。」
 口から涎を垂らしながら、えづき、腹を抱え蹲る潜入者。だがそれをサングラスの女性は許さない。女性は潜入者の首根っこを捕まえて片手で簡単に持ち上げた。
「ぐっ…。」
「いいから死になさい。」
 女性はそう告げると、潜入者の腹目掛けてもう片方の腕を引き絞り、矢の如く打ち出した。
 ズッボォッ!!
 衝撃音と共に女性の腕が潜入者の腹へ埋もれていく。代わりに潜入者の背中はモコモコと盛り上がり、潜入者の全身へその衝撃が迸る。
「ぶぉぉぉぉぉぉぉっ!?」
 潜入者は絶叫と共に両手両足を大の字に開きピンと伸ばした。女性は首を掴んだ手を離すと、潜入者の腹に腕を打ち込んだまま地を蹴り、壁に向かって走り出した。衝撃故に潜入者は抵抗も出来ずそのまま運ばれる。
 やがて壁の前まで来ると、女性は思い切り潜入者の体を壁に向かって叩きつけた。
 ドグシャァッ!!
「がべぇぇぇっ!!」
 潜入者は絶叫とともに壁に磔にされた。大の字に壁が凹み、ヒビが入る。潜入者はその中央で舌を出して痙攣していた。
「ぶ…え…。」
「…。」
 女性は潜入者の腹から拳を一度抜き取ると、更に力を込めて拳を打ち込んだ。
 ボッゴォッ!!
「きゃぶぅぅぅぅぅぅっ!!」
 潜入者の絶叫と共に壁のヒビが更に広がりを見せる。
「お…あ…。」
 チョロチョロと水が漏れる音が聞こえる。衝撃で潜入者の膀胱が決壊していた。
 潜入者の目は虚で焦点が合わず遠くを見つめていた。
 女性は無言で潜入者の腹から拳を抜き取った。だが潜入者の腹の凹みは戻らない。潜入者の体もまた壁にめり込んだままであった。
「…殺すつもりで打ったはずなのに、な。」
 女性の一撃は常人は勿論、達人の域に達しているであろう男性であっても腹を貫いて殺す、あるいはその衝撃で全身の骨を砕き殺す程の威力を持っていた。過去の実績がそれを証明していた。女性は潜入者も同様に一撃で仕留めるつもりでいた。だがそれは出来なかった。潜入者は失禁するという醜態を晒してはいたが、未だ生き長らえている。それは潜入者が驚異であること意味していた。
 女性は潜入者の首を掴むと、彼女の体を壁から引き出し、顔面から地面に叩きつけた。
「ぶぎゅぅっ!?…う…お…。」
 朦朧とする意識が一瞬痛みで覚醒し、そして途切れた。
「…おい。」
 近くにいた警備兵を呼んだ。
「一番頑丈な牢獄はどこだ?」
「は、えーと、地下三階の危険人物用が一番かと。」
「わかった。こいつをそこにぶち込んでおけ。」
「わ、わかりました。」
 そういうと警備兵は潜入者の頭を掴み、ずるずると引きずっていった。後には彼女の漏らした水の跡が残された。

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